【ヨーロッパ路線】エアチャイナ(中国国際航空)ビジネスクラスのPP効率と注意事項
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この記事ではエアチャイナこと中国国際航空のビジネスクラスを利用して日本〜ヨーロッパを往復したときに、ANAマイレージクラブで獲得できるマイル・プレミアムポイントを計算した結果などを紹介します。
本記事でもセール利用時のPP単価を掲載しています。
当ブログではエアチャイナを利用したSFC修行は推奨していませんが、海外旅行経験や修行歴のある方には、トラブルのリスクがあるもののお安くフルフラットシートでヨーロッパへ出かけられる良い足になるかと思います。
中国国際航空とは
中国国際航空はANAと同じくスターアライアンス加盟航空会社で、中国のナショナル・フラッグキャリアです。中国は政府専用機としてこのエアチャイナをチャーターして使っていますね。
長距離路線ビジネスクラスの座席/サービス
では実際に乗る中国国際航空のビジネスクラスとはどんなものなのか。
中国国際航空の長距離路線、例えば欧州路線ではB777-300ER、アメリカ路線ではB747-8iなどの大型・最新機材が採用されています。それらの機材では最新型のフルフラットシートを採用したビジネスクラスが設定されていて、欧州路線では更に格安な正規割引運賃で乗れるというので近頃話題のようです。
マイル積算率
今回紹介するビジネスクラスの予約クラスは R です。
C, D, Z, J, R => 125%
正規割引運賃の中では一番安いビジネスクラスの運賃です。
2016年3月26日搭乗分までは R クラスの加算はなく、この運賃は J クラスでした。払戻時の手数料が改悪されるなどの措置はありましたが、再予約は無料のまま、マイル積算率にも影響はありませんので実質的には変更なしと見て大丈夫でしょう。
なおANAカードをお持ちの方や既にプレミアムメンバーの方は、残念ながらボーナスマイルは付きません。これはボーナスマイルが、ANAグループ運航便かユナイテッド航空運航便搭乗時にしか付与されないためです。
プレミアムポイント積算率
プレミアムポイントは、マイルと同様に125%で計算されます。
ただしスターアライアンス運航便のビジネスクラスとなりますので、搭乗ポイントとして別途1路線ごとに400PPが加算されます。
通常、片道あたりの乗り継ぎは北京や成都で1回ですから、往復で4区間。つまり搭乗ポイントだけでも1,600PPが加算される計算になります。
SFC修行として利用する場合
修行を始めようと思われた方で、せっかくの週末をエコノミークラスでOKA-SINタッチで消化するのは嫌だという方もいらっしゃいますよね。いくら若くても体力的に辛い部分があるのも確かです。
現在ではANAプレミアムエコノミーを利用したOKA-SINタッチが普及していますので、そこまで辛くないという見方もありますが、ビジネスクラスを利用して寝ているだけでプレミアムポイントが稼げるなら、それに越したことはないという方もいるでしょう。
以下、そんな方向けにエアチャイナ長距離路線の格安ビジネスクラスの運賃とPP単価をまとめてみました。
格安ビジネスクラスの運賃とPP単価
通常時の運賃とPP単価はおおよそこの通りです。
路線 | 予約クラス | 価格 | 獲得マイル | 獲得PP | PP単価 |
---|---|---|---|---|---|
東京 - パリ | R | 186,730円 | 15,996マイル | 17,596PP | 10.61円 |
東京 - フランクフルト | R | 185,530円 | 15,414マイル | 17,014PP | 10.90円 |
東京 - ミュンヘン | R | 183,690円 | 15,288マイル | 16,888PP | 10.88円 |
東京 - ローマ | R | 175,740円 | 15,952マイル | 17,552PP | 10.01円 |
※実際に加算されたマイル数ではないため端数処理、基準TPMなどの違いにより若干のズレがあるかもしれません。
どの路線もおおよそPP単価10円前後で、長距離ビジネスクラスということを考えるとかなり魅力的です。ヨーロッパにビジネスクラスで行きたい!という願いとPP単価よく修行したい!という二律背反的な願いが叶います。
2017年2月〜 毎月末セール運賃の場合
路線 | 予約クラス | 価格 | 獲得マイル | 獲得PP | PP単価 |
---|---|---|---|---|---|
東京 - ロンドン | R | 160,700円 | 15,921マイル | 17,521PP | 9.17円 |
東京 - ストックホルム | R | 135,400円 | 13,675マイル | 15,275PP | 8.86円 |
※諸税等すべて込みです。2017年2月20日 (月)時点の運賃を掲載しています。
今回、エアチャイナのサイトに記載のあるヨーロッパ路線のお得なビジネスクラス運賃は「ロンドン」と「ストックホルム」の2都市だけです。
ロンドン路線については、どうやらB777-300ER機材のフライトにはこの格安運賃の設定がないように見受けられ、A330機材のみとなるようです。もしB777-300ERでセール運賃を見かけられたらコメントいただけると嬉しいです。
どちらもPP単価10円を切っていて、ビジネスクラスとしてはそこそこ優秀な数字と言えるでしょう。またストックホルムについては単価8円台で総額も比較的抑え目ですので使い勝手は良さそうです。
ビジネスクラス修行のメリット
結局のところメリットはなんなのか。簡単にまとめると、
- 長距離ビジネスクラスとは思えないPP単価10円の圧倒的な単価
- 通常のヨーロッパビジネスクラス直行便は40万前後からなので、そもそも破格
- 1旅程で約17,000PPが一気に大量PPが獲得できる
- フルフラットシートでゆったり睡眠、食事ができる
ビジネスクラス修行のデメリット
- ANAスカイコインが使えないので全部現金支出
- 直行便ではなく、経由便のため北京空港で乗り継ぎが必要
- ANAグループ運航便ではないためプレミアムメンバー基準に気をつける必要がある(プラチナの場合、50,000PPのうち25,000PPはANAの必要あり)
- ANAグループ運航便ではないため次年度のアップグレードポイントが減る可能性がある。つまり、合計50,000PPでも25,000PPがスターアライアンス便だと、25,000PP => 8アップグレードポイントしか貰えない
- ANAやシンガポール航空などスカイトラックス社の評価が高い航空会社とは違い、サービスに過大な期待をしてはいけない。
- 週末修行でとんぼ返りの旅程の場合、何らかの理由で北京で足止めを食らうと以降のチケットを払い戻ししてそのまま日本に帰る別の航空券を手配しなくてはならなくなる可能性がある。
格安ビジネスクラスを予約する方法
これら格安ビジネスクラスを予約する方法は以前記事にしました。
ちなみに正規割引運賃ですので、エアチャイナのウェブサイトから購入できます。
エアチャイナ経験者のブログ
エアチャイナって実際どうなの?とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
ヨーロッパ路線に乗られた方は少ないですが、僕がいつも読んでいるブログの中にも、実際にエアチャイナのビジネスクラスに乗っておられる方がいらっしゃいましたのでご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
中国国際航空のビジネスクラス修行。メリットもあればデメリットもあります。
基本的にはヨーロッパへ行きたいけど長距離路線でエコノミーは嫌だな...どうせならPP効率が良いほうがいいな...なんて人に向いていると思います。僕もパリ発券、ロンドン発券といった海外発券のために旅行ついでに出かける場合なら乗ってもいいかな?と思います。
ただし週末や3連休といったハードスケジュールの中に予約をいれるのはお勧めできません。あくまで旅行として出かけられるときに利用することをお勧めします。
ANAのSFC修行おすすめルートはこちら。