まるとANAの旅事情

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ANA国内線機内Wi-Fi・インターネット接続サービスのすべて

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ANA国内線 Wi-Fiサービスとは

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ANA国内線Wi-Fiサービスとは、ANAが2016年1月からはじめた国内線向け機内Wi-Fi接続サービス並びに機内エンターテイメントサービスの総称です。国際線でのWi-Fiサービスの提供は以前から行われておりましたので、これはその国内版に当たります。

 

国際線Wi-Fiサービスとの主な違いは、Wi-Fiに接続したスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどでスカイライブテレビ・ビデオ・オーディオ・電子書籍が無料で楽しめるという点です。

 

国際線では通常、エコノミークラスからファーストクラスまで必ず座席の裏側にシートテレビが装着されており、私たちはシートテレビで機内エンターテイメントを楽しむことができます。

 

今回のWi-Fiサービスは、インターネット回線の提供とともに無料でシートテレビと同等の機能を提供することができる革新的なサービスといえるでしょう。なおANAではA321新型機の導入にあわせて機内エンターテイメントサービス(モニター)付き機材の運行を開始しています。2019年下期以降には現在の主力大型機材にもシートモニターが付くようですので、今後の拡充も楽しみですね♪

新たな機内での過ごし方を提案します!|プレスリリース|ANAグループ企業情報

 

2018年4月1日からインターネット通信が無料になります!ANAダイヤモンド・プラチナメンバーは2018年1月10日から先行して無料で利用できるようになります。

ANA国内線「ANA Wi-Fi Service」が2018年4月1月全て無料に! |ANA

 

対象機材

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現在このWi-Fiサービスに対応している機材は合計26機。1日に飛んでいるANAの飛行機の数を考えるとまだまだ恩恵を受けられるフライトは限られています。

 

現在は対応機材の数や通信品質などでJALに大きく引き離されていますが、ANAのプレスリリースによると2017年度中に対象機材を100機程度まで増やすとのことです。

 

これだけの機材が対応すれば、羽田発着便のほとんどで機内Wi-Fiサービスが利用できるようになるのではないでしょうか。早期の展開に期待したいところですね。

 

=>2017年12月20日追記
以前よりだいぶ対象機材も増えたのか、B777-300・B777-200などの大型機材だけでなく主要路線で利用されるB737-800など小型機材でも十分に利用できる機会が増えてきました。2018年度末までに100機で整備が完了するようです。個人的には、もっと対応してほしいところです^^

新たな機内での過ごし方を提案します!|プレスリリース|ANAグループ企業情報

 

=>2017年8月25日追記
肌感覚として大型機材を中心に多くの便でWi-Fiサービスが利用できるようになってきた気がします。まだまだJALの機内サービスほどの対象便の多さや無料というメリットには叶いませんが、あるだけ良いかな?と思います。

 

対象機材の見分け方

さて、ANAの公式サイトによると、自分が利用するフライトが国内線Wi-Fiサービスに対応している場合、

  • 搭乗時に通る機体入り口(ドア)右手
  • 搭乗後に見ることができる機内壁面

のいずれかにステッカーが貼り付けられており、搭乗時に対象機材かどうかがわかるようになっています。

 

ステッカーデザインはこちら。

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実際にはこんな感じです。

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残念ながら予約時点でWi-Fiサービスが利用できるかどうかを確認することは難しいようです。

対象機材・クラス
機体の入口、壁面に「ANA Wi-Fi Service」ステッカーが貼られた機体が対象便です。
※接続機器を装着している一部の機材による運航便でのみ、ご利用いただけるサービスです。サービス対象となる便は、装着機材の運航状況より変わるため、事前にお知らせすることができません。 誠に申し訳ありませんが、ご理解いただきますようお願いいたします。
今後、国内線機材に順次展開予定。
※B737-500型機、B737-700型機は、本サービス対象外の機材となります。

 

過去に僕が搭乗した機材でWi-Fiサービスが利用できたのは、羽田〜那覇のB777-300とB777-200、羽田〜伊丹のB787-8でした。ANA全体で26機ということですから、現在利用できるのは主要路線である

  • 羽田〜那覇
  • 羽田〜新千歳
  • 羽田〜伊丹
  • 羽田〜福岡 

などで利用されるボーイング777、787、767、737、エアバスA320(※一部機材を除く)に限られているようです。

 

ANA Wi-Fi サービスの使い方

それでは、自分が搭乗した飛行機が対象機材だったとき、どうやって利用すればいいのでしょうか。ANAの公式サイトを読んでみたところ、国際線でのサービスとは一部仕組みが違うことがわかりました。

 

スマートフォン、タブレット、ノートパソコンのいずれかで機内Wi-Fiサービスを利用する場合、まずは[ANA-WiFi-Service]というネットワークに接続する必要があります。

 

ノートパソコンの場合はネットワークに接続後ブラウザを起動することで、スマートフォンやタブレット端末の場合はネットワークに接続ANAアプリ内にある国内線機内WiFiメニューを選択することで機内Wi-Fiサービスの利用が開始できます。

 

本記事ではiPhoneを利用して機内Wi-Fiサービスに接続する方法をご紹介します。

 

① Wi-Fi選択画面で[ANA-WiFi-Service]に接続します

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② ANAアプリを立ち上げ、サイドメニューから[国内線 機内WiFi]を選択します

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③ [接続]ボタンをタップします

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④ しばしサービスの起動を待ちます

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⑤ WiFiサービスに繋がるとホーム画面が表示されます

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この時点では羽田空港で駐機中でしたので、まだ衛星通信は利用できません。

ご使用になれる時間帯
離陸の約5分後から着陸の約5分前までご使用いただけます。

ちなみにCAさんがアナウンス中は操作ができません。ほぼリアルタイムで動作するのでびっくりです。なにしろ自分の携帯ですからね。

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さて、無事離陸してしばらくすると衛星通信ができるようになります。

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そうしたら[インターネット接続はこちら]をクリックします。

 

サービスの概要とコンテンツ

ANA国内線機内Wi-Fiには、大きく分けて次の5つが含まれています。

  1. インターネット通信(有料)
  2. ニュースサイト(無料)
  3. 動画配信(無料)
  4. 電子書籍(無料)
  5. ライブTV(無料)

特に動画配信や電子書籍の閲覧サービスは画期的ですね。シートテレビを設置しなくても提供できるのですから、ニーズに応えながらもイニシャルコストを抑えることができます。

 

タブレット端末や大画面を採用したスマートフォンの普及によって、もしかしたら今後の機内エンターテイメントシステムもこのような形に置き換わっていくのかもしれませんね。

 

さて、各機能の主要画面は次の通りです。

 

ニュース画面

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動画配信画面

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スカイライブTV

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フライトマップ

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インターネット接続を利用するには会員登録が必要

機内Wi-Fiを利用して、さきほどご紹介したニュース画面やスカイライブTVなどを閲覧するには特段の会員登録やログインといった必要はありません。しかし、インターネット接続を利用する場合、会員登録が必須になります。

 

料金と決済方法

インターネット接続サービスは有料のため、支払い方法として

  • クレジットカード
  • ANAマイル

のいずれかが必要となります。

 

2016年11月30日まではクレジットカードのみの取り扱いでしたが、2016年12月1日よりANAマイルを利用した支払いにも対応しました。クレジットカードをお持ちでない方、溜まったマイルを利用したい方には朗報です。

 

対応するクレジットカード

ANAでは、主要5ブランドのクレジットカードに対応しています。

お支払方法
お支払い方法はクレジットカードのみとなります。以下のカードがご利用になれます。
(マスターカード、VISA、アメリカン・エキスプレス、ダイナース、JCB)

※現金、電子マネー、デビットカード等はご利用いただけません。
※領収書はサービスご利用時にご登録いただくEメールアドレスに送信されます。
※ご購入プランは、ご購入いただいた便限定でご利用いただけます。

 

対応するデビットカード・プリペイドカード

公式にはVISAデビットカードやVISAプリペイドカードでの支払いに非対応とのことですが、僕が実際に利用したところ問題なく決済ができました。

 

クレジットカードをお持ちでない方や、18歳未満の学生さんなども利用することは十分にできそうです。またクレジットカード情報をWEB画面上で入力するタイプですので、カード情報がわかれば現物は必要ありません。

 

参考までに、僕が利用できたカードを掲載します。

  • ANA VISAプリペイドカード(オールチャージ型)【三井住友カード】
  • SONY BANK WALLET【ソニー銀行】
  • 住信SBIネット銀行デビットカード【住信SBIネット銀行】
  • 楽天銀行デビットカード(JCB)【楽天銀行】
  • 福岡銀行Debit+(JCB)【福岡銀行】
  • dカードプリペイド【NTTドコモ・三井住友カード】
  • au WALLET【au】

※サポート対象外のカードのため、利用できなくても僕とCAさんにはノークレームでお願いします^^;

 

各プランの料金と必要マイル数
料金プラン 利用時間*1 料金 必要マイル数
Wi-Fi 40分プラン 40分*1 ¥550 550マイル
Wi-Fi フルフライトプラン 離陸の約5分後から着陸の約5分前まで ¥1050 1050マイル

利用できるプランは40分プランとフルフライトプラン。おそらく羽田〜伊丹線のような飛行時間が短い路線で利用するための40分プランと、羽田〜那覇といった2時間以上のフライトになる路線を見越しての設定かと思います。

 

インターネット接続サービスの注意事項

機内Wi-Fiを利用したインターネット接続サービスは、機内でこのサービスを利用する全員で1つの回線を共用しています。動画のストリーミング再生などの重いファイルのやりとりは避けるべきでしょう。

 

そもそも通信速度の問題から動画は難しいと思いますので、ブラウザでのインターネットサーフィン、Twitter、LINEなどのSNSをメインにされた方が快適かと思います。

 

また当然の事ながら、電話回線を利用した通話やSMSのやりとりはできません。LINEやSkypeの無料通話はできない事はないでしょうが、国内線での機内通話は想定されていませんので控えた方がいいでしょう。

 

会員登録方法と接続方法

それでは次にインターネット接続サービスの会員登録と利用方法をご紹介します。

 

まずはANAアプリに戻りましょう。

 

① 左上の通信状態が「衛星通信可能」になっていることを確認したら、[インターネット接続はこちら]をタップ

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②  ブラウザが立ち上がるので「40分プラン」か「フルフライトプラン」を選びます

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③ もう一度プランの選択画面が表示されるので、選択したいプランの[購入]をタップ

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④ 新規アカウント登録画面が表示されるので、初めての方は

  • ユーザー名
  • Eメールアドレス
  • 居住国
  • パスワード

を入力して登録しましょう。

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⑤ 登録が完了したら、支払方法を

  • クレジットカード
  • ANAマイル

のどちらかを選びます。切り替えはページ上部のタブをタップすればOKです。

■クレジットカードの場合

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■ANAマイルの場合

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⑥ いずれかの方法で支払いが完了するとインターネット接続が開始されます

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以上で、すでにお使いの端末はインターネットに接続されています。

2016年11月末までとは若干画面が変わり、以前よりさらに接続しやすい画面設計になりました。とても簡単に機内Wi-Fiが利用できます♪

 

インターネット接続サービスの通信速度

国際線ではよくWi-Fiサービスを使うのですが、正直かなり遅いですよね。この国内線Wi-Fiサービスも提供開始当初はサクサクと動くことが多くとても快適でした。

 

しかし現在は利用者が増えたからか、SNSは問題ないもののブラウザでのネットサーフィンや少し思いサイトを開くのにはとても時間がかかることがあります。

 

JALとANAの両方を利用される方のお話を聞いていると、ANAよりも快適に利用できているとのことでしたので、ここはANAに改善をお願いしたいところです。

 

しかし通信速度は機体の状態や利用者の数や通信状況によって変化しますので、必ずしもみなさんが利用するフライトの回線が遅いとは限りません。金額も比較的安価ですので、ぜひ一度お試しください。

 

国際線機材で運行される場合は?

羽田〜関空線(NH100など)に代表される一部のANA国内線では、国内線にもかかわらず国際線機材(国際線で運行されている飛行機)を利用している場合があり、それらの機材には国際線用の機内Wi-Fiサービスが設置されていることがあります。

 

この場合、国際線用Wi-Fiサービスではありますが国内線として運行される時も利用することが可能です。ただし、利用方法は国際線機内Wi-Fiに準じるため、ここでご紹介したものとは若干操作方法が違うほか、料金プランが異なりますので、利用する際はご注意ください。

 

ANA Wi-Fi サービスの総評

機内で最新のニュースや一部の衛星番組が滑らかに視聴できることは、比較的暇を持て余す機内での過ごし方を変えてくれる大変良いサービスだと感じました。

 

またインターネット接続サービスについては、今後の通信速度の変遷にもよりますが評価できるものです。まずは繋がるということ自体が重要ですので、今後の対象機材拡大と通信品質改善を期待したいと思います。

 

ANAは日進月歩、着実にサービスを充実化しています。これからも顧客のリクエストに応えるサービスの提供を頑張ってもらいたいですね。